住宅ローンの基礎知識

低金利時代の固定金利

住宅ローンで人気の高い固定金利

住宅ローンの金利には固定金利と変動金利がありますが、どちらを選ぶのがよいのか紹介していきます。

固定金利とは借りたときの金利がずっと継続されるプランです。

金利は経済状況に左右され、常に推移していきますが、固定制の場合、借りたローンはずっと変わりません。

現実としては固定金利を組んだほうがリスクは少ないです。

一方、変動金利では半年ごとに金利が変動します。同時期の金利は他タイプに比べて最も低いのが特徴です。

ただ低金利は有利ですが、金利が上がると毎月の返済額が上がり家計が苦しくなる恐れがあります。

具体的に言えばお金に余裕がある方は変動金利を選択して、お金に余裕がない方は固定金利を組むのが安心です。

そのためには金利タイプによる返済額を比較しておくことが大事です。

固定金利のメリットは毎月の支払額が変わらないといわれている点ですが、デメリットもあります。

元本の減り方については注意が必要です。

固定の場合、支払額が多いわりに元本があまり減らない点があります。

逆に変動金利の最初の数年では、支払額が低いのに元本の減り方が早くなります。

しかし変動金利は安い金利がずっと続くとは限りません。

もし金利が高くなると支払金額増はもとより元本も減らない場合があります。

変動金利は毎月の支払額が抑えられるが、金利が高い期間は元本があまり減少しないというのがポイントです。

なのでお金に余裕がある方は金利が安い間だけ変動金利を使うという選択肢もおすすめです。

金利が高くなれば一括返済したり繰り上げ返済することで元本を減らせます。

現在は過去最低の金利水準

固定金利のメリットは、当初契約した金利が最後まで続く点です。

金利が下がっても返済額は一定ですが、指定した期間の金利と返済額は固定される安心感があります。

一般的には収入が安定している方や、これからの家族の計画や資金計画などプランニングできている方には最もおすすめです。

変動金利は、金利が低く支払いが安いのが特徴です。

金利が下がることで支払いが減りますが、うまく考えないと返済計画が安定せず金利が上昇すると支払いが増えるリスクがあります。

また住宅ローンには借入期間中は金利が変動しない全期間固定と、金利を固定する期間を選択する固定金利期間選択型という住宅ローン商品にわかれます。

全期間固定金利は基本的には金利が上昇局面を迎えても変わりません。

民間の金融機関が取り扱いをしており、その金融機関が扱っている期間であれば、金利固定年数は、2年から5年、10年から30年と選択できます。

どちらかといえば変動金利に近い仕組みです。

固定期間が終了した時点で新たに変動金利で契約しなおすか、再び固定金利期間選択型の延長をするかのどちらかになります。

できるだけ長い期間、同じ金利で固定するのが安心ですが、これらの違った種類のローンを組み合わせて返済するというのも可能です。

例えば住宅ローンの総額のうち半分を変動で借りて、残りの半分を固定で借りたり、夫婦や親子で別々にローンを組むような場合でも効果は同じです。

モデルルームや住宅展示場などでは無料相談が開催されています。

提案される返済プランはほとんどが35年です。

返済期間を長くすれば毎月の支払いが減り楽ですが、住宅ローンの返済が終わるころの自分の年齢も考える必要があります。

日銀の利上げによって変わる

住宅ローンの商品説明では多くの金利は短期プライムレートに連動するように記載されています。

短期プライムレートとは、銀行が優良企業に貸し出す短期貸出の金利です。

この単位プライムレートに影響するのが日銀の金融政策です。

日銀の金融政策による利上げなどによって短期プライムレートが上昇して、変動金利も上昇します。

現在は低金利ですがこの先、金利がどのように推移していくのかは誰にもわかりません。

今後の日本経済の先行きや過去のパターンを見てもこれらは単なる予想になります。

また毎月のローン返済とは別に、ボーナスから上乗せして支払うボーナス返済を行うのが、一般的ですが、現在は会社の業績などによって大幅にダウンすることが珍しくありません。

退職後にはボーナスがなくなることもあるし定年後にローンが残るのは大きな負担になりますので、ボーナス払いは考えずに支払い計画を立てる方が安心です。

固定や変動、期間選択型にするかは一番迷うところですが住宅ローンは数十年続くものです。

毎月の支払いが安い変動金利は魅力ですが、ずっとこの金利が続くわけでなく金利が約束されているのは6か月のみになります。

現段階では変動金利が有利だったとしても、この先は分かりません。

どのタイプを選ぶのかは、今の金利だけでなく、今後の動向や経済不安、それが訳される期間を合わせて判断することが大切です。

予想が外れた場合にどう動けばよいか考えて、ローン内容を理解して住宅ローンを選択することが重要になります。

そして65歳までに返済が終わるように期間を設定するのが一番安心です。

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